老いのひとこと

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自分の思い通りに事が運ばずに歯がゆい思いに駆られることは多々あるが取り分け此の三つが厄介だ。

ヘモクロビンA1Ⅽの数値と腰の痛みと早歩きになる。

此ればかりはもう如何ともしがたい我が生涯の難物となってしまった。

掛かり付けの先生からこれでは埒が明かないので薬のランクを上げましょうと云われてしまった。

7.7%から7.9%と危険水位すれすれにまでなってしまったのです。

粗食に堪え炭水化物を控え朝は小茶碗に玄米半膳、昼と夕食はソバ一玉を分けての摂食制限を励行していにも拘らず何ゆえ以って改善どころか悪化の途を辿るのだ。

医師にまで愚痴って見ても其れこそ埒が明かないでしょう。

先生、「もう限界なので諦めますわ」、「諦めさせていただきます」と申し出た。

先生はなだめるように「じゃ今のお薬でもう一回がんばってみましょう」と励ましの言葉をくださったのです。

 

当方はスケールの小さなミミッチイことだが昔の加茂川の水と僧兵と双六の賽のお話とつい重ね合わせてしまう。

どなた様にも儘ならない不自由さがあるのだとおのれをなだめ賺した。