老いのひとこと

月に一度の歯のお清掃day、歯間ブラシの手の及ばぬ歯垢を歯科衛生士から入念に除去してもらう。

取り分け差し歯の部分は水圧洗浄機で徹底を期す。

この様な手の込んだ歯のクリーニングを老年期を迎える以前から常態化致すべきであったといくら悔やんで見ても埒が明かないのだが手遅れであったことは間違いない。

入れ歯も差し歯も要らない健常時を維持できた思えば確かに後悔先に立たずと云えましょう。

帰り際に確認のため保有本数を数えて貰えば19本だと言う。

此れは些かショックだ、戴けない。

3本足りない、22本ある筈だと駄々を捏ねるがダメだった。

「8020」への淡い期待感が堰を切って崩れ落ちる。

 

横から先生はお歳からすれば19本もあれば万々歳ですよとなだめすかして下さったがそれでも納得がいかなかった。

これにて「かなざわハッピー8020賞」への応募資格が永遠に消え失せた。

 

とても寂しいが仕方がない、次回の予約日を8月17日に決めて来た。