老いのひとこと

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此の時期に至れば自ずと足は畑へ向かい大根を掘る。

くっ付いた泥を除けぞり車に積んで家まで運ぶ。

これからが又一仕事、ホースの水とブラシでこびり付く土を洗い落とす。

中腰作業が強いられ何んと云っても辛いの一語に尽きる。

過酷な労苦を敢えて我が身に強いながらも其処に試練に耐える労働の歓びを捜し求める。

ただ只管沢庵の妙味を求めて我が身を扱いて快感を享受する自虐趣味の持ち主なのである。

やはり、変人なのである。

洗い終え車を車庫へ戻そうとハンドルを握ったが其の折に後方を確認せずに後進したせば何かしら異常な軋み音がする。

自転車にぶつけたかと車を降りて確認いたすべきところ其れを為さなかったことが拙かった。

再びバックいたせばけたたましくバリバリと来た。

その時漸くにしてハッチバックのドアに気付いた。

何んと愚かにも開けたままバックし車庫のトタンを押しつぶしてしまった。

大失態を演じてしまった。

幸運にも車のドアには差ほどの損傷はなく済んだので不幸中の幸いと云えまいか。