老いのひとこと

 

舞台は参議院へ移った。

岸田さんにしては珍しく野党からの指摘に耳を傾けたらしく解散命令を裁判所へ請求する要件に「民法上の不法行為」も含まれる旨の発言が突然飛び出た。 

朝令暮改だと揶揄されるも本来の「聞く耳」の持主であることを誇示したかったのだろう。

小西議員は旧統一教会の守護神の名を返上した岸田総理を買う場面に笑いが飛ぶ一幕も在った。

しかし質疑が深まるうちにやはり此の総理は以前からのまま旧統一教会への守護神的存在に在ることが次第に判明してゆくのです。

つまりは表向きは解散命令をチラつかせながらも心底より此の統一教会を解体し絶縁する意思が全く乏しく怪しい限りなのだ。

遂には化けの皮が剥がされてしまったではないか。

 

其の一

当時の下村文相は名称変更の当事者になる。

統一教会から「世界平和統一家庭連合」へと見るからに粉飾された尤もらしい名称に変更された。

そして其の事が言葉巧みな口述に惑(まどわ)わされ貶(おとし)められ誑(たぶら)かされて巨額の金銭が収奪され家庭崩壊という奈落の底へ落とし込まれる犠牲者が続出する事態につながった。

その間の経緯を示す内部資料の開示を拒みつづけ下村前文相を一方的に擁護する一面だけが浮き彫りになった。

其の二

後出しジャンケンと虚偽供述の妙手のよな山際大臣を頑なに庇護する総理の心中や此れ如何に。

空々しく言い繕う姿が実に見苦しく最早彼の政治生命は無きに等しい。

コロナの8波対応は誰が見ても覚束なかろうに。

其の三

統一教会を取り仕切る総本山的存在たる安倍前総理の身辺を解明なくして事の全容は見えては来ない。

やおら辻元さんは岸田総理に迫るが反論し反証する術なき故人には礼節を欠くと突っ撥ね拒否した。

其の四

語れば語るほど旧統一教会自民党政権との持ちつ持たれつするズブズブの関係が明るみに出た。

何せ旧統一教会の幹部は大半の自民党所属の議員らの裏情報を握っているらしい。つまりは首根っこを掴まれてしまった岸田総理はとてもじゃないが本腰を入れての解散命令なんて出来っこない。

ヤッタ振りした単なるジェスチャに過ぎなかろう。

やっぱし岸田総理の自民党政権は旧統一教会の補完勢力で在りつづけ守護神的存在なのだと本日は辻元・小西・杉尾の三勇士が見事に論破された。