2022-10-30 老いのひとこと 予てより一度は挑んでみたかった急須作りに励みました。 全ての工程を手捻りで試みました。 面白いったらありゃしない童心に返りそりゃ夢中で粘土遊びに興じました。 確かに斯くの如く粘土と格闘いたせばボケる暇はない、また精神衛生上此れほどの妙薬はない。 今に至り漸くにして手動轆轤の用い方にも慣れ板につき始めたようだ。 胴体の肩の部分に蓋が按配よく嵌り込んで呉れるように細心の神経を注いだ。 胴体に丸い穴をあけ茶漉しを押し込むまでは難なく熟せたが注ぎ口を恰好よく成形するのに随分難儀した、間違いなくひあ汗ものの悪戦苦闘だった。 細長くて如何にも貧弱な注ぎ口なのだが要は急須から渋茶がちゃんと注ぎ出るかが問題なのだ。