老いのひとこと

 

             無断掲載

小3の孫は夏休みの読書感想文におくはらゆめ作の「わたしといろんな猫」に挑んだと云う。

書き上げた感想文のコピーをメールで届けどうですかと尋ねて来る。

ところがコピーが薄くて判読できず曖昧な態度で放ったらかしにした。

でも秋たけなわになってそれではいけないと其の本をネットで取り寄せ読んでみた。

ご多聞に依らず此れ孫煩悩の最たるものなり。

 

*主人公は小3のあやちゃん

大の猫好きでお友達との人間関係で悩んでいる。

*さくらちゃん

同じマンションに引っ越してきたお絵かきの上手な女の子。

あやちゃんに気が引かれるが気が弱いので口には出せない。

*アッキーちゃん

あやの一番の仲良しだったが今は仲違いし気まずい思いで口も利かない。

わざとあやちゃんの前ではたかはしさんと仲良くしている素振りをみせる。

*たかはしさん

アッキーちゃんとは同じフアンのことで気が合う仲。

 

登場するいろんな猫たち

*透明な猫―あやが空想した猫

*大きな猫―同じくあやが空想した猫

*小さな黒い猫―同じく空想上の猫で

あやちゃんは寂しい思いを此の猫たちの仕草や振舞いで癒された。

*チョビー亡くなったおばあちゃんの家の飼い猫。

お葬式の日に居なくなるチョビ。

物語を構成する本当の主人公の猫は此のチョビです。

 

此のチョビは猫だけが持つ超能力を教えて呉れる。

チョビが言う。

「猫たちには特別に大好きな人のことは心の中ではいつでも感じ取ることが出来ますよ」と名セリフを吐いた。

チョビにはあやちゃんの心の中も

さくらちゃんの心の中も

アッキーちゃんの心の中も

たかはしさんの心の中もみんな読み解くことが出来たのです。

 

そこで主人公のあやちゃんは猫ちゃんのように人間も遠くにいる人の心の中を覗いてみることが出来ないものかと真剣に考えました。

そしてあやちゃんは自分の悪い癖を改め反省してみんなに謝ることだと気付くのです。

反省し心を改めて謝罪すればみんなの気持ちがまあるくなって仲良くできますね。

チョビのお蔭で四人の女の子たちはとても気の合ったお友達同士になれましたとさ。

ざハッピーエンドでした。