老いのひとこと

恒例の公園での夕涼み大会はコロナ禍で遠ざかっていたが4年振りに再開された。

尤も当時の大会を取り仕切る連中も現役を退き最早バーベキューを陣頭指揮する世話役が激減し敢え無く今回は公民館を間借りしての質素なものに様変わりしてしまった。

おまけに鍋釜コンロを用いた手作り料理は姿を消し何んと仕出し弁当が一個宛がわれるに過ぎないとは此れ少しばかり味気ない。

嘗ての顔馴染みの古参の常連たちが悉く姿を消し淋しい限りだ。

それでも向こう三軒両隣、皆さん方との親交を改め合えたことは此の上なく好かった。

生樽サーバーの2本、日頃お目に掛かれない純生ビールは美味い喉越しが全然違う、ふんだんに戴く。

飽き足らず宗玄生原酒はこれ又美味い、酔いつぶれぬ様ほどほどに賞味した。

参加申し込み書には80歳以上無料と明記されてはいたが敢えて会費1000円を添えて申し込んだ理由はそうしないと折角美味しいお酒が美味しくはない。

だから遠慮なしに呑み干したが感心するほど呑めなくなったものだ。

千鳥足には至らず、ビンゴ七等賞のお土産を片手に家路を急いだ。