老いのひとこと

恥ずかしながらサミュエル・ウルマンを知らなかった。

此の齢になって始めて知った、此の歳になって此の偉大な人物に出逢えたことは無上の悦びと致さねばならない。

老い先短き我が人生に潤いと途轍もなく大きな勇気を戴いた。

 

ウルマンを知る其の気掛けは古き学友有側氏からの書簡にあった。

先日の葵の会の記念写真送付の返礼の封書の中から「青春の詩」が図らずも出てきた。

 

よぼよぼのこころに衝撃が走り全身がわなわなと震えだし眼が釘付けとなった。

 

 

渇き切った喉に潤いの霊水が流れ込み一気にはらわたに沁みわたる。

慾して止まなかった羨望の気概が其処ら中に散りばめられ充満する。

限りなく大きな心意気がよぼよぼの老人の背中を優しく暖かくしかも力強く支えそして押し出して呉れた。