老いのひとこと

翌日、眼圧検査の為眼帯を外せば視界が開ける、失明は免れた安堵する。

昨日手術台で天上を仰視すれば小さな太陽のような光源体が次第に輝き始め黒点が揺らぎ燃え盛る。

その間間断なく眼球にシャワーを浴びるように液体が降りそそぐ、一際強烈なのが麻酔であったろう。

盛んに眼球の薄皮を剥がしたり貼り付けたりの作業が延々とつづく。

其の内光り輝く光源体が視界から次第に消え去り暗黒の闇の中に閉ざされる、不安と焦燥感が悪夢のように脳裏を過ぎる。

 

今日、閉ざされた闇夜から解放された、完全ではないか我が視界が甦った、助かった。

 

当分、三種の目薬と仲良く付き合わねばなりません。