老いのひとこと

夕刻、突然に画面に異変が生ずる、気味悪い表示にデスプレーが塞がれカーソルが見当たらない動かない画面が死んでしまった。

トロイの木馬」ウイールスに侵されたようだ。

マイクロソフトへの電話番号に幻惑されるが「ヤバイ結末」を懸念して強制終了の道を選ぶしかなかった。

ところが復元することに望みを託して再起動を試みたがダメだった、やはり あの薄気味悪いあの表示のままだった。

此処に至ればマイクロソフトの名を信頼し電話を入れるしなかったが案の定予期した通り得体知れない会話の主が現れたではないか。

日本語らしき言語を矢継ぎ早に繰り出すが意味不明、難聴者の悲哀をイヤと云うほど味わされた。

急遽、家内に電話を取り継いで貰いややこしい指操作の果てにフルネームを要求されるまま入力したがそれでも一向に画面は前へ進まない。

其の内会話の主がアメリカ人になったり中国人になったり自動車がどうの飛行機がどうのと脱線し終には10万、100万の請求に至った。

身の危険を感じ取ったので此方から通話を断ち切った。

 

先ほどの姓名入力が命取りに成り兼ねぬと中署の相談窓口へ家内は電話を入れた。

口座にまで手を入れることは有り得ぬと聞き安堵した。

 

再度強制終了し再起動を試みれば元通りに戻って呉れたようだ助かった。

悪質なる国際化した詐欺集団に縮み上がった、怖かったよ。

触らぬ神に祟りなし、クワバラクワバラ逃げるが勝ちだ。