下手糞老いぼれ剣士の独り言

修行と菅さん

政治のことはよく分らないのだが、確かに菅さんは政策に首尾一貫性がないことは素人目にも分る。
だから、政治家として信頼できない人物として烙印を押され不人気の象徴のように落魄れてしまった。
とにかく、野党のみならず政府与党の中からも事もあろうに支えるべき閣僚からも、況してやマスメデアと称する国内外の新聞各紙、週刊誌や地上波テレビ各局
更には財界や官僚はもとより学界からも毛嫌いされ、まさに四面楚歌に陥ってしまった。
よくもまあ、己を斯くも過酷な状況下に陥れてしまったものだ。
生身の普通の人なら鬱病発症し神経衰弱ノイローゼに苛みダウンは必至のこと、御まんまは喉を通らず夜中眠れず意識もうろうとして答弁不能、立往生のまま返らぬ人と相成ろう。
処が、この艱難辛苦に耐え忍び孤独を受け入れ、極力感情を抑制し理性的言動を保持し続けているではないか。
孤立という同じような境遇の元で呻吟する多くの人たちには菅直人内閣総理大臣は別の次元で別格視すべき
特異な人物に映っているに違いない。
斯くなる陽の当たらぬ階層の人たちが存在する限り菅内閣支持率は一定線以下には下がるはずはなかろう。
陽の当たらぬ階層の人たちにも等しく太陽の恵みが分け隔てなく注ぎ込まれるように菅さんは方針転換をすべきだ。
退陣要求の一つの鍵である再生可能エネルギー法案に執着し執念を燃やす由縁が其処にあるような気がする。
 太陽光エネルギーのもたらす恩恵はあまねく平等に各階層の人たちに及ぼすだろう。
 再生可能な自然エネルギーとして「太陽」に着目して、其処に活路を見出したことは当にクリーンヒットと言えよう。
 ピンチをチャンスに活かすよう「脱原発」と絡めて両々相俟って宜しきを得れば起死回生の妙薬と相成ろう事よ。
でも、事態は甘くない。
そうは問屋が卸さないことだろうだがひょっとしてひょっとするかもしれない。
不思議なのは、菅さんの肩を持つことに引け目を感じながら、ひょっとして国賊扱いにされはしまいかと懸念しなくてはならないとは日本国もまだまだ真の民主主義国とは言い難いのではなかろうか。