下手糞老いぼれ剣士の独り言

  修行と菅さん


政治のことはよく分らないが、菅内閣支持率が16%に低迷し、もはや国民からも見透かされて末期症状を呈しているのだという。
処が、わたしは愚鈍なのかそれとも天邪鬼なのか現今日本国が危機寸前の沈み行く状況にあるとは余り感じない。
震災への復旧復興も槌音高く順調とはいえないまでも関係筋は血眼になっているようにも見える。
あえぎながらも、日本国は上を向きつつ前進しているように見えて仕方ない。
ところが菅直人への悪口雑言や誹謗中傷が後を絶たない。
日本国中津々浦々何処へ行けども新聞もテレビもラジオも四六時中奏したてているではないか。
これほど非難轟々のなか、世論調査なんかやったって
意味がない。
世論形成の為の出来合いレース如き世論調査なんて糞喰らえだとお思いになりませんでしょうか。
しばし、いじめ現象が下火となった矢先、より熾烈なるいじめ行為が公然と罷り通っているのです。
野党のみならず、閣僚や政府与党も丸抱えで菅直人を袋叩きしている。
いま子どもや児童生徒への放射能汚染を憂慮しているが、それ以上に必ずや日本国中の小中学校でいじめ行為が再燃し再現する気がしてならない。
こちらこそ、憂慮せざるを得ない。
もっとも、菅首相は満身創痍 胸板に流れ矢が幾本も突き刺さっているにもかからわず平然と宙を睨みつつ国政の舵取りに精を出しているように見える。
其の姿は実に壮絶で凄まじい。
いじめ排撃の見事な御手本を開示しているようにも伺える。

唯一、中庸の道を堂々とゆく報道番組としてフジテレビ系のプライムテンを高く評価していたにも関わず、先日頭から裏切られた。
司会者も解説者もコメンテーターも悉く寄ってたかって菅叩きに終始する。実に大人気ない。
内閣審議官の下村健一氏と第一総合研究所代表橘民義氏が体を張って擁護し奮闘する姿が神々しくさえ感じ取れた。

いま菅直人は己と対峙し己を見つめ直し、己の残余の力を見定めながら己の為すべき仕事に焦点をしぼり、己の昇天する日の段取りを工程表に仕上げんとしているのだろう。
菅さんよ、目こそ空ろに映れども、ちゃんとお飯をいただき、しっかり睡眠取り国会審議に堂々と応じてください。
このような状況下で艱難に耐え忍ぶ雄雄しき勇姿は日本男児の鑑なりと褒め称える向きもある。
いずれ大方の評価が乗り移り歴代名宰相の位に名を連ねることも大いに在り得る事と確信いたす輩も多い。
是非、心置きなく修行の道を極めながら国民のために善政を敷いてください。
併せて、菅直人の後継者たるお方、ご遠慮なく逸早く名乗り出てください。