老いぼれへぼ剣士の独り言

昨日転倒せり、熱中症にあらず。
菜園にて小一時間ほど雑草を処理した後、いちごのハウス用の
ビニールシートをたたみ直そうとした。
結構大きなシートで風であおられた箇所を
足で押さえようとした折に無残にもものの見事に
転倒してしまった。
実に情けない。加齢に伴うこれほどの悲哀感を
味わったことがない。
体がよろけ右足で踏ん張ろうとしたが、どうしたことか
足の甲が返り咄嗟に足首捻挫を直感したので上体の傾くのを
成るにまかせ右腕もろ共コンクリートの歩道上に転がった。
柔道の心得はないがこれを受身の体勢と言うのだろう。
右ひじ辺りに擦傷を負い出血した。
それだけで事なきを得た。
恐らく下手をすれば、足首捻挫もしくは右くるぶし骨折、
さらには右ひじ複雑骨折もありえたことであろう。
最悪の事態は後頭部を殴打して救急車のサイレンが鳴り響いた
かも知れない。
弁解がましいが、サンダルの鼻緒がぐらつき限界寸前の状態を
気にしていたこともあったが、何よりわが身の寿命の限界も
もうそろそろ近付いてきたことを寂しく実感したのでした。
倒れた瞬間、愛犬と目が合った。
犬は笑ったようにも見えたが、やはりわたしを気遣っているように見えた。