老いぼれへぼ剣士の独り言

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いつもの朝の散歩、車道を横切ろうと左右確認し当に右足を踏み出そうとした折に、左手より1台の自転車が視界に入った。
通り過ごそうと思ったが間合い十分と判断し、わたしは愛犬と共に先に横断を試みた。
処が、背後で異様な雑言がした。
振り向くと、彼の自転車の御仁がわたしを睨み付けて何か意味不明なことをわめいているではないか。
車のお通りなのに何故貴様は俺様の前を先に横切るのだ。
まさに無礼者めがと言わんばかりに怒り狂っている。
見れば紳士然とした分別盛りのお方ではないか。わたしは静かに思った。
車より歩行者が優先すことを、況してや長幼の序なるものを弁えてほしいと・・・
これ皆、教育は悪い、教育の敗北に過ぎぬことなのだと、むしろ嘆き悲しんだ。
 
間もなくして、わたしはわたしを悔やんだ。
なぜあの折、わたしの方からお車の通過を待てなかったのか。
譲り合うことの正しい見本をわたしの方からあの先方さんへ諭し導くことができなかったことを猛省したわけなのです。
お互い譲り合う気持ち、自己犠牲の大切さを痛感した次第です。
日本の国を住みよい、良い国にしなくてならないと思いました。