老いぼれへぼ教師の回想記《47》

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                  入海神社所蔵の名刀正宗
                  表銘 元和三年丁巳 正宗
                  裏銘 尾張国知多郡緒川住人都築忠兵衛
 
 愛知県東浦町知多半島の付け根に位置する人口五万足らずの小都市である。
 観光スポットは入海神社と入海 (いりみ)貝塚遺跡らしいが余り聞きなれない。
 巨峰ブドウが特産物で非核平和宣言都市でもあるのだという。
 何処にも、東浦町立緒川小学校についての案内はなかったが、むしろかの縄文遺跡よりはるかに人口に膾炙してはいまいか。
 一たび、研究発表が催されれば全国各都道府県より参加者の波が絶えず校舎内を犇めくのだという。
 最寄りの郊外電車は臨時増発便が仕立てられるのだと聞いた。
 かつて、此の緒川小学校を参観したことがあった。
 
その四 鳴中や 通り過ぎたり 駆け足で(8)
 
 
 
プリント学習=その1 
 
 座学と称するレクチャー方式による一斉授業が一世を風靡している。
 十年一日が如きに、古色蒼然とした授業形態がまだ依然としてまかり通っている。
 鳴和中学校の新校舎が竣工したとはいえ、外観的構造は木造校舎から四階建の鉄筋校舎に変わっただけで、実質、生徒たちが学習する教室という空間は箱型であり昔のままだ。
 ごく最近において近隣の小中学校に小規模なるオープンスペースを見受けるようだが各教室の壁という間仕切りを完全に取っ払ったオープンスクール化した校舎は未だに存在しない。
 愛知県の 東浦町 立緒川小学校を訪問したことがある。 広々としたオープンスペースと称する開かれた空間で開かれた教育が行われる。
 職員室もない。随所にラウンジが置かれ、先生方は其処に待機する。