老いぼれ剣士の夕雲考《47》

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オバマさんと夕雲さんを結び付ける荒唐無稽なおねんねのような発想、笑わば笑ってください。わたしは一向に構いはしない。
なんと云っても、あの鮮烈なデビュー当時の熱気は今はない。
幻滅感のみが一人歩きする。
やはり、オバマさんはオサマビンラデンの口からテロ撲滅への微かな糸口を掴み出す雅量を示すべきであったのです。口封じはよろしくない。
また、核爆発に伴う環境汚染はないというものの臨界前核実験なるものを敢行し、貴方はあなた自身を欺き人類の良心を踏みにじってしまった大罪に気付くべきだ。これも失点だ。
余りにも、核廃絶を叫んだあの時のプラハの聲がむなしいのです。
アフガン増兵も、CO2規制をなぜ自国に課せないのか。けしからんのだ。
これらの、諸々の綻びは非常に気掛かりなんだけど・・・
 
それでも尚且つ、わたしはオバマと夕雲の接着剤足らんと画策する実に哀れなる愚か者なのです。要するに頭の構造が単純なのです。
 
 
『夕雲流剣術書』ーはじめに(2)
 
針谷夕雲のこと=その2
 
 
混沌とした世情の中、異質のアメリカ大統領オバマさんが核廃絶を叫んだ。
この叫びに誰かが呼応しなければならない。
いかに微弱であれ、微細で取るに足らない存在であっても誰かが呼応すべきと判断した。
草の根の蠢き (うごめき)足らんことを自負した。
わたしはオバマ大統領と針谷夕雲とを繋ぎ合わせる接着剤足らんことを願っただけのことである。
世の中がほんの少しだけでも良い、昨日よりも戦のない和平の世に近づかんと画策すること自体がものすごく大事だと思うたからなのです。