うらなりの記《56》

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鉄二がまだ健在であった一時期に、是非ともいとこ達七人が再会する機会をつくろうとの話が持ち上がった事もあったのだが、残念ながら潰え去ってしまった。
 賀状のやり取りはなせども、疎遠なる状態になる一方なのである。
 依って、母としとの御縁を辿って、津田家との繋がりを今此処にぼそぼそこそこそと綴っているのかもしれない。
 
 
その四 母とし(11)
 
津田家の人たち=その11
  
 長女津田美樹は母譲りの快活なる饒舌家で金沢の 弥生町 に在住する。
 父母から譲り受けた邸宅を守り抜いている。我らにとっては数少ないイトコの一人である。
 看護師の長女美佳と東京の外資系企業に勤務する次女じゅんの二子がいる。
温厚な次女充子茨城県龍ヶ崎市 へ嫁ぎ藤沢の姓を名乗る。二子を儲けられた。
晩年に授かった末っ子の長男は両親の寵愛を受けた。
現在は 千葉県市川市 に妻一美と共に在住され良きパパさんとして多方面に活躍される。
賀状によれば、パパさんからおじいさんに格上げされたらしい。
 
緊急地震情報が流れるたびに、宏くんと充ちゃんが気掛かりだ。
猶の事、セシュームとかストロンチュームのニュースの度にあれやこれやと案ずる次第、もっとも此れは他人ごとではない北陸の地とて安閑として居れないのです。