独り言

 
四月から武道科が必修科目になるという。そのほとんどが、柔道を選択するらしい。その根拠は、手軽に胴着一着の負担で済むからだという。
ところが最近になって安全面への配慮が手薄との指摘に、当局は付け焼き刃的ににわか講習会に躍起とのこと。
死亡事故につながるとすれば安全第一は至極当然で当たり前だ。
「技」より「安全」というが、此処にも「技」優先の時代風潮が伺える。
「技」の先に「心」があることを疎かにしてはならない。
「心」の教育が前面にあれば安全対策はさほどでもないといいたい。
試合で勝ち、勝負に勝つことが最優先であり、延いては受験競争に勝つ頭脳力アップで時代的要請に応えることになる。
この延長線上にしか、武道科必修なるものを捉えていたのではあるまいか。
そりゃ、勝者優者は勝利の快感を味わおう。
片や、敗者劣者は敗北の悲哀を味わうこととなる。
敗者劣者の悲哀感の何たるかを勝者優者も知らねばならない。
みなが皆共々に、勝者優者の快感を味わえるように叡智を働かせばならない。
日本古来の武士道精神の何たるかを、教師は生徒たちと共に考え直す。
時代にマッチした武道精神を学校現場に根付かせるように努めねばならない。
他人をおもんぱかる気持ち、
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武士の情けとか惻隠の情の何たるかを知ることが何より一番大切なことではないでしょうか。