老いぼれへぼ教師の回想記《82》

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企業見学レポート=その2
 
1 トヨタ自動車工業株式会社(2)
 
 昼食をはさみ午後2時まで、会社の概要とトヨタ生産方式について加藤、横内両氏より説明があった。
 通常の場合、生産工程では或る程度の仕掛品在庫を持って、各工程間のトラブルや需要変動に対処するのが当たり前になっている。
 また、製品の生産計画から各部品別の生産計画を導き出し、これを各工程ごとに指示する。
 各工程は、それぞれ指示通りに生産した部品をば、それぞれの後工程へ供給するという形式を取るのが通常の形態になっている。
 ところがトヨタ生産方式は、これらの常識を全面的に否定してしまった。
 その論拠は、在庫を是認すれば各工程間でのアンバランス化とかデットストックにも繋がり、曳いては余分な設備や作業者を抱えてしまい効率低下をもたらすは必至であるのだという。
 また、部品の流れにしても前工程から後工程へ不必要な分まで供給されることによる非合理性を醸し出してしまうことを鋭く指摘されたのです。