老いぼれれの台湾行《5》

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                 本物の頼山陽
                      結構厳しきお方なのだが
 
その5=台湾人名バスガイド
 
 台北大学出のインテリガイドさんです。
 記憶力抜群、ツアー参加者総計36名の姓名皆皆暗記済みとは恐れ入る。
 瞬く間に顔と名前を合致させる驚くべき妙技である。
 徹底したプロ意識には舌を巻いたし魂消てしまった次第なのです。
 また、絶妙なる話術はお笑い芸人吉本一座以上だ。
 抱腹絶倒、涙がでる程笑いこけたのです。
 わたしは思った。必ずや吉本一座よりスカウトの手が伸びるであろうことをそれとなく直感した。
 また彼曰く、先先代の者が本土福建省より此処台湾の地に移り住んだのだと身の上話に及ぶ。
 言わずもがなながら、吾は血統書付きの華僑の末裔であることを白状したも同然の事である
 頼さんには華僑のDNAが脈々として流れているのがよくわかった。
 車中にて、土産物を勧誘し宣伝するその言葉の妙はまさにそのことに尽きる。
 ついつい (そそのか)されて要らん土産を大枚 (たいまい)買わされてしまったのです。
 これも日台親善のためなら止む無し仕方があるまい。
 何はともあれ、商魂逞しき名ガイドさんとの別れ際には皆惜しみなく盛大なる拍手でもって見送った。
 そうそう、自称 (らい)山陽 (さんよう)を名乗っていられましたよ