老いぼれへぼ剣士の夕雲考《88》

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                        張良像              
              劉邦に仕えた軍師(?~紀元前186年)
 
夕雲流剣術書       小出切一雲 誌(14)
 
夕雲の師匠小笠原源信
 
 ⑨-2 【小笠原は入唐して異国の武士に交て日本流の神陰流兵法を指南して居住する中に、不慮に張良が末孫なりと云う者弟子の内に有って、委く尋れば紛れもなき彼の者先祖張良より以来嫡々傳来の戈の術と云う事を鍛錬す、】
口語訳
 
この小笠原源信齋長治は明国へ渡り異国の武士に交わりて日本流の新陰流の兵法を指南している最中に、思い掛けないことに、かの著名なる前漢創始の功臣であった張良の末孫であるというものが一人弟子の中にいて、詳しく尋ねてみるに、その者紛れもなくご先祖は張良なのだという。
その張良の頃より今日まで着々と伝来の矛の術を鍛錬しているのだという。