うらなりの記《91》

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母への想いー(6)
 
『母の思い出』
 
 ⑥ しかし、やはり人目を避けた。恥ずかしい行為であることは幼き心にも判っていた。
こんなことがどれくらい続いたことだろうか。ある日の夕方わたしは母親にその行為の一部始終を観察されてしまっていた。
 わが子の余りにも無惨な光景を凝視続けた母からは怒りの声は響かなかった。