老いぼれの形稽古《11》

イメージ 1
 
日本剣道形稽古心得覚書
 
太刀の部4本目=その1
 
 四本目で互いに間合いに接し、相手の正面に打ち込むとあるのだから相互に相手の正面に届く間合いであるべきと理解すれば、八相、脇構えで三歩入る歩幅は小幅では届かない。
従って、普通の歩幅で出ればよいのではなかろうかと思う。
 普通の歩幅ででて、間合いが余りにも近すぎれば打太刀が下がって調整すればよいのはないか。
 重い甲冑を身に纏っていたのなら普通の歩幅とて少々小幅になりはしないだろうかとの見解が一つあります。
また、仕太刀脇構えゆえ刀身隠れて見えず打太刀疑心暗鬼で恐る恐る小幅で歩み寄るという見解もあるらしい。
しかし、この四本目で重要なことは切り結ばんがために切り結ぶのではなく、あくまでも両者は相手の脳天を狙って真向より正面切りに行く想定下にあるのだとわたしは解釈したい。
つまり、両者の白刃と白刃が激しく衝突し石火を伴って触刃し切り結ぶことと相成ろう。