2012-10-19 うらなりの記《104》 無題 #その他文化活動 ⑩枯れ木のように痩せ細った母ではあったが無性に愛おしく感じた。 それ以上にいかんともし難い深い悲しみに胸が張り裂けた。 既に全身に転移し頭蓋骨の頭頂部にまで腫瘍が拡大し、この病特有の形容し難き激痛に四六時中晒される身でありながら、母は耐えに耐え抜いて平静を貫き通したのだという。