老いぼれの弓事始め《21》

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⑲9月17日敬老の日
高校生が一人既に来館し稽古をしていた。
念願の課題克服のため今日も巻き藁の前に立つ。
あれやこれやと無い知恵を絞って試みるが相も変わらず矢の軌道は右方向から突き刺さるのである。
その角度に多少の塩梅があるものの悪癖は直る気配すらない。
試みに弓手を左方向に押してみたら、狙った箇所からは大きく外れたものの概ね矢は一直線に走ったではないか。
漸くにして射法を開眼したのかと得意然としてやっていると、またまた後方より五反田先生よりお声が掛かった。
左右対称に非ず、弓の基本に逸脱するこれこそ本物の悪癖になってしまうので是非改めるべきとのご指摘であった。
おいそれとは事態は動かぬじれったさを隠せずに続けるうちに、今度は山口先生からのサゼッションがとどいた。
馬手を的方向の真後ろへ移動させてみなさいと、あなたは離と同時に肘支点に水平に移動しているのを上下に動かすべきとおっしゃった。
試してみると当に合点だった。
この事を次回の稽古に是非共活かしてみなければなるまい。