うらなりの記《109》

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三省堂大辞林によれば、両側の前額部(こめかみ)に電極を置き通電(一〇〇ボルト電圧を数秒間)するとてんかんのようなけいれん発作がおこる。
前頭葉の機能を弱め興奮を除くとある。
医師が電源スイッチに手が伸びるのをわたしは横目で見ていた。
複数の助手が待機していてわたしは諸に観察された。
暗い部屋がスパークする同時に失神した。
私は何度、この処刑台の上に乗せられ感電されたかは知らない。
その都度死に損なったことになろう。