老いぼれの弓事始め《24》

イメージ 1
 
㉒10月22日
幾つかの課題を克服した暁にして初めて、28メートル先の的を射なくてはならぬと己に言い聞かせ、また納得もしていた。
巻き藁に向かって、留意すべき諸点を念頭に打ち捲くっている時、後ろからお声が掛かった。
巻き藁も大いに結構だが、こちらで打ってみてもいいのじゃありませんかとの、親切なるお言葉をば戴く。
こちらでの失敗を、そちら巻き藁にて是正されてはいかがかとおっしゃる。
双方共々活用して、とにかく試行錯誤の繰り返しではありませんかと温かきご指摘であった。
でも自分は未だその存在には至っていませんと体よく辞退申した。
帰り際に、もう一言ダメを押すように的を意識して的中だけに拘れば本当に正しき弓はおぼつか無い。
敢えて、的を置かずに打つ方法もあるだと付言された。
あなたは ( あずち )を的に見立てて気楽に射てばよいとおっしゃる。
なるほどなりと、誠に真を得たお言葉を頂戴したことになる。
今日は五反田、山口、村本の諸先生からのご指導であった。
道場の玄関先で椎の実を拾って帰った。本日も絶好の秋日和であった。