老いぼれの独り言

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                       2009春場所
 
横綱日馬富士は小兵な関取です。
でも勝負に徹する真摯で冷徹なまでの面構えには舌を巻く。
全身全霊で一点に絞り上げる集中力には惚れ惚れしてしまう。
心技体一致の妙技には、神業としか映らない。
体低くしてガチンとぶち当たったその瞬間もう既に相手の背後に喰らい付いている。
彼我共に激しく前へ突進しその刹那に百八十度体を躱し、最も無防備な背後を攻める。
これ程効率的合理的な戦法戦術はない。
否ひょっとして、ぶち当たったように見えるだけで、実態は体と体との接触はなくニアミスしただけではなかろうか。
日馬富士関は、明らかに日本国古武道を秘かに学習し修得している。
取り分け、柳生新陰流の極意技たる轉=まろばしを熟知しているようにわたしには思えてならない。
轉のわざを盗用したモンゴル出身の関取に心から感服した、むしろ敬意を表したい。