雑草園顛末記《25》

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㉕沢庵確保
 11月28日、初冬の晴れ間を縫って大根を収穫した。
 上手く云ったもの、“親はなくても子は育つ”何ら手間暇掛けずに雑草と共に放置したダイコンではあったが健気にもみずみずしく成長してくれた。
 況してや、三年以前の古い種よくぞ陽の目を見てくれたかと祝福したい。
 沢庵用の青首大根だがどうしたことか決してスマートではない。
丸々とよく育ちずんぐりと太いのだ。
一輪車にて高橋川の水辺へ運び丹念に水洗いを施す。
滑る足下に細心の注意を配りながら腰を (かが)めて束子掛 (たわしが)けは大変な労働量である。
それが三十本に及べば最早限界に達し () ()うの (てい)にて家へ逃げ帰った次第なり。
 
だいこんを 
  抜いて洗いて
    年重ね
 
たくあんを
   干してしなびる
       年の暮れ
 
あさづけの
  味嚙みしむる
      年の瀬に