老いぼれ教師の回想記《117》

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職場の親睦=その2
 
信じ難いほどの、のんびりムードが漂っていた。
釣り場が何処に変わっても、その場に必ずや居合わせたのは今は亡き横江真弓先生に他ならない。
教師道に只ならぬ情熱を傾けられた一方、若き日のほろ苦き思い出の一齣一齣を刻み込まれた方でもあった。
白い歯で天国で苦笑いしている。
横江さんは将中釣りファミリーの草分け的存在であられた。
 
当時の将中太公望連合会長はさしずめ天田清人先生であり幹事長はやはり加藤幸三先生であって両者は双璧的存在だった。
西川吉紀、細川武、石井由久等々の諸先生方の顔ぶれが思い浮かぶ。
もちろん名誉会長は天上より見下ろす横江真弓氏に他ならない。
もう一人暁図書の黒崎さんを抜きにしては語れないサークルであった。
彼は他校で仕入れた釣り情報を小出しにしながら興味をそそりつつ、遂にはものの見事に商談という大物を釣り上げるのである。
実に巧みなわざ師であり名人級の腕前の持ち主であった。
後援会の会長の名にぴったりである。
当時はまだ週休二日制ではなかった。
土曜の部活終了時刻を計ったようにそぞろ参集したのでした。