老いぼれの独り言

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樹に学ぶ=その4
むかし植物は木本と草本の二つに分かれ木本はまた背の高い喬木 ( きょうぼく )と背に低い ( かん ) ( ぼく )に区別されることを学校で教わった。
ところが最近では低木、中木、高木の三つに大別するようになったらしい。
名前も、今はカタカナで書き表すらしい。
公園や街路樹の植え込みの中に身を置いても松や杉の木ならいざ知らずそれ以外はからっきし分からない。
校庭や一部の公園でネームプレートがぶら下がる光景を見ると立ち止まってこちらからどうぞよろしくと頭を下げたくなるのは不思議なことです。
あなたが「シラガシ」くんですか「アカガシ」さんにはいつもお世話になっていますが何処に居られますでしょうかと問答が成り立つのです。
物の本に寄れば植物の種類は何と二十万から三十万種に及ぶ数なんだという。
氷山の一角に浮かぶ小さな小さなあぶくの欠片くらいの何十種類だけでもいいわたしはその名前を自分のものとしてからあの世へ旅立ちたい。
樹木に名札を掲げることはその植物にとっても幸せなことだろうし見て受け取る側の我等とて向学心とか好奇心をくすぐられて結構心地よいものに思われる。
同様なことは空飛ぶ鳥たちにも言える。
何と九千八百種類のうちの十何羽でいい名前を知ってから最期の終末を迎えたいものだ。
とにかく未知なる事、知らぬ存ぜぬ事柄、未開の世界が大き過ぎます。
何にも判っていないのです、知らないことが多過ぎるのです。