老いぼれの独り言

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一昨日の丁度あの時刻には「せちん」のただ中にあった。
何せ得体知れぬ大声の雑音が天から降ってきた。
炎天下に雷鳴もあり得るはずもなく、間を置かずそれは緊急放送用のスピーカーだと気付いた。
アナウサーが狼狽 (うろたえ )ているようにも聞こえる、ボリュームいっぱいの音量で何か (わめ )き立てている。
漸く「緊急地震速報」と聞き取れ、間もなく大きな揺れが襲いますという。
実に (まこと )しやかに云う。
でも待てよ、此処は狭い空間に四本柱に囲まれている。
先ずは大丈夫、慌てずにこのままこの姿勢で待機しよう。
物凄い揺れに見舞われる瞬間を取っ手に (つか )まり固唾 (かたず )をのんで待った。
けれどもなかなか揺れることはなかった。
水洗も作動しライフラインも大丈夫そうだ。
誤報だと知ったのは個室から解放され、テレビを見てからでありました。
あの時は血圧が急に上がったのか下がったのか分からぬが目の前がくらくらしていた。
情けない、 (きも ) ( )わっていないと思った。
それに付けてもあのスピーカー何とかならぬものでしょうか。
 
時折、市からの「大雨警報」が流れる。
人を食ったようなおちょくった様な素っ頓狂な、外国人の訛りとアクセントの強い耳障りな日本語を聞かされる。
「なめるなよ、もっと真面目にやれ」と云いたくなる。
故意でない限り、誤報であれ何であれ情報伝達手段が整備されている事はこの上なく好い事です。
但し、沈着冷静な普通の日本語でお願い致したいものだ。