老いぼれの独り言

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ひとりごと=その6
至ってくどくてしつこいタイプだ。
あの一件を、もう一度原点に立ち返って考えて見まするに、12日午前8時過ぎころに居るべき物体を見失った時点でわたしは当然のこととして顔色を変えて近辺一帯を狂ったように駆けずり回らねばならなかった。
一個人として私人の立場から急報を告げることが人間としての当たり前の務めでありました。
 
そのように致しておれば、それはそれは当然のこととして辺り一帯は蜂の巣を突いたような騒然たる様を呈したことでありましょう。
暫しの間わたくしへの非難と怒号が飛び交いましょう。
しかし、次第に平静さを取り戻し秩序ある役割分担が自然発生的に形作られてゆくのではないでしょうか。
年齢に関わりなく事態を的確冷静に客観的に判断する素養の持ち主がリーダーとしてその場を取り仕切りお互いに助け合う『共助』の仕組みや組織を逸早く構築して行くものだと信じたい。
地域のコミュニテイの成立が此処高尾台の地にも適うことを証明できたのではあるまいか。
警察への通報や保健所への連絡等の『公助』への要請は『共助』の中で自ずと生ずるものなのでしょう。
折角のテストケースを見す見す取り逃がした責任は大きかろう。
 
しかし、其処で少なくとも言えることは、四角四面なお役所用語と美辞麗句で埋め尽くされた地域の自主防災規約とやらは未曾有の大規模災害を除く此のような際には恐らく無用の長物と化し何らの効力をも発揮するものではなかったのではあるまいか。
 
蛇足ながら、当町会には此の自主防災規約が存在しないのだと聞く。
或る意味、正解と云えまいか。
 
隣り近所の住民が一度難事に遭遇すればみな協力し合い助け合いながら対応しなければなるまい。
その当たり前のことを試す千載一遇の機会を失ったことは返す返すも大失敗と云わざるを得ない。