老いぼれの独り言

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野田山へはお彼岸参りができなかったので10月の3日の日に赴いてみた。
其処で目にした光景は驚愕に値するものでありました。
金太郎と清三郎父子の墓石の真横に鎮座したウワミズザクラ(上溝桜)の巨木が根元よりものの見事に倒壊し果てていたではないか。
寸でのことで墓石直撃の最悪の事態は免れたにしても此の大自然の物凄い脅威には今更ながら魂消た次第だ。
早速、管理事務所へ急報を告げに参ったのだが既にその情報はキャッチなされていて近々中にも専門業者さんを手配するとのことでした。
それにしてもこの地に台風が接近した気配がないにもかからわず解せぬ思いで金沢気象台へそれらしき心当たりがないものか問い合わせたところ図らずも正解を得た。
9月4日の午後3時ころ台風17号の余波を受けて此処金沢市内で最大瞬間風速28.1メートルの北北西の突風をちゃんと記録していたのです。
秒速30メートルに及ばんとする野田山下ろしが吹き荒び此の老大木を薙ぎ倒されたのでした。
風の神樣とて仏の前には一目を置いたのでありましょう。
お墓が無傷であったことは奇跡としか言いようがない、恐らく神仏の加護があったのでありましょう。
 
恐らく、雲上で見守る高璟翁は愛娘の安泰を念じ自前の方位盤で寸分違わぬ北北西の風向きに設定し17号担当の風神に厳しく指示致したものとわたしは察した次第なのです。