老いぼれの独り言

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今日は弁当持参で末森山踏破をもくろんだ。
まるで遠足気取りで気分はルンルンである。
それでも額谷での日課を終え10時過ぎに「外環」にのり「のと里山海道」に入って今浜インターまで凡そ30分程で効率よく目的地に移動できた。
宝達山637㍍の北西方向に位置する標高139㍍の末森山が本日のお目当ての場所なのです。
宝達山のすえの方にある大きな森そのものであり直ぐ横には国道が走るのです。
確かに難なく行き付けたのだが問題は山頂目指し径路を辿らねばならない。
案内板には凡そ20分の道程だという。
道幅もゆったりした整備された登山道にみえる。
かつては槍と刀を携え甲冑を纏った強者どもが往き来した山道に違いない。
裾野の方ははコンクリートで固められ興醒めもしたがやがて自然道になり古戦場の趣きが随所に溢れ堀や土塁らしき遺構も廓の屋根瓦の破片を敷き詰めた個所もあったりして十二分に往時の面影を満喫しながら登りつめることができた。
沿道の枝打ちも藪刈りもなされてるので然程スズメバチマムシの脅威は感じなかったが巨大なヤマカガシに遭遇したときはビビってしまった。
シバ栗の毬が大量に転がっていたが実は何者かに先取りされていた。
不可思議にもアケビが一つ落ちていた。
辺りを見上げて蔓を捜したが見当たらない。
恐らく末森山の鎮守の神が授けてくれたものと感謝して賞味した。
何十年振りになる、あの甘味に顎が落ちた次第だ。
ところが20分の登りに高をくくっていたがどうしてどうしてキツイはきつい。
動悸、息切れこれでは到底「白山」は無理なようだ。
山登りのシンドさと加齢の悲哀を厭と云うほど痛感した。
尤も、山道の随所に樹木銘板が表示されていてどれほど目の癒しとなったことか。
一服が許され身も心も和んだ。
 
本丸のあった山頂にて家内の作りし握り飯を二つも平らげた。
折しも、薄日洩れ木の葉繁けく舞い落つる大自然の真っ只中で至福の一時であった。
 
かつて、この地で前田利家佐々成政方を迎え撃ち死闘のあげく屍が累々と築かれた其の生々しき現場である事を彷彿させるようなものは何一つなかった。
静寂に満ちた平穏無事な一時を体感できた。
 
ただ、松根山と異なり此処末森山の眺望はまったくと云っていいほどよろしくはない。
とある一角からほんの少し日本海の海原と千里浜海岸らしき個所を捉えただけでありました。
其処からは心地よい秋の風が舞い上がっていた。