老いぼれの独り言

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「冗談から駒が出る」とはよく云ったものだ。
若しかして、実しやかに語った嘘から真実まことが実るかも知れない。
郷土史家で在られる舟田氏からとんでもないビックな情報提供があった。
真実、奇想天外な提案に度肝を抜かれた次第なのです。
氏は今枝家の系譜に焦点を絞り真摯に探求の手を緩めることのない御仁ではある。
何よりのヒットが、加賀藩前田家の家老職を勤めた今枝直方は岡山藩池田家の家老日置忠明の五男坊を養子に迎えたがこの恒明が相当の放蕩者で養父直方は自らの手でこの恒明を勘当してしまった。
本来なら、今枝家を継いで然るべき恒明の嫡男今枝要人は事もあろうにわが母方津田家の本家三代目津田喜平太の養子になり津田家四代目を継いでしまったのです。
随分派手な降格人事であり人持ち組でも別格の今枝家から五百石の平士に格下げ左遷されたも同然の仕打ち、舟田氏はこの一点にピンポイントを絞って背景を探求なされるのです。
そして、此の延長線上に彼は実に荒唐無稽な推論に達したらしく“おいタカハシさん、あんたの血筋にあるいはひょいとして前田の殿様の血が紛れ込んで入ってるかも知れないぞー”と脅迫にも近い冗談をおっしゃるのです。
信じ難い論拠だと思いつつも真に受けて目下のところ飯を喰らういとまなくあれやこれやと無い知恵を絞って詮索・検索・探索に明け暮れるのです。
ボーとしているより益しだと、与えられし残り時間の有効活用に精を出すのです。
源峯こと長種の娘に「玄」もしくは「亥」の方が存在するのだが其の生母が果たして正室「お幸」さまで在りしや無かりしやその判定や如何に・・・
誰にも解せない勿体ぶった言い回しは怪しからんとは存ずるがおのれだけの秘め事也とほくそ笑むのです。