老いぼれの独り言

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政治家安倍宰相は御身の判断で靖国参拝を断行なされた。
 大多数の日本人から背中を押され遂に勇気ある決断を為されたと思いきや、保守色濃厚なる地元紙ですら後ろめたそうに否定的な記事を目立たぬ箇所に配している。
 その中身は、中韓はもとより友好国米国や国連事務総長までもが極東の安定と平和を脅かす暴挙に過ぎないとその論調は結構厳しく国際的非難の焦点に立たされてしまった感は否めない。
 しかし、安倍さんにしてみれば斯くなる事態は全て織り込み済みでメデアや世論が騒げば騒ぐほど敲けば敲くほどにアベノミクス的安倍手法を信奉する熱狂的支持層が更により一層安倍流国家主義思想に傾倒し盤石の基盤を築けるものと目論んでおられることが分かった。
 政治家安倍晋三はなかなか強かなお方なのです。
 大多数を擁する政権与党は特定秘密保護法を力で捻じ伏せ、これを機にさらに憲法改正集団的自衛権原発再稼働等を集大成されて日本丸をば大海原へ驀進せんと為されているようだ。
 あれよあれよ云う間に、我ら日本人は「いつか来た道」に迷い込まされないとも限らないのです。
 先日、BS―TBSでドナルドキーン氏と瀬戸内寂聴さんの対談を報じていた。
 文学談議に花が咲きもしやノーベル文学賞三島由紀夫に手渡されていたならば川端康成は自殺に追いやられることはなかったであろうし、また割腹自殺も在り得なかったのだと談笑なされていた。
 とても興味深かった。
 話題が現下の国内政治論に及んだ際には御両人は言下にまるで吐き捨てるがように
全てを一刀両断為された。
 いくら御高齢とはいえ流石名足る文人墨客、おくびもなく歯に衣着せずに斬り伏せられたのです。
 靖国原発も浮き足立つ五輪招致をも斬り捨てられた。
 恐いものなし、文筆で命を立てる御両人の勇猛果敢な生き様にすごく感動した。
 生きる勇気を戴いた次第です。