老いぼれの独り言

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 役所の庁内に銀行が出店していて手際よく申告納税ができるようにちゃんと仕組みが整っていた。
 さすが、その辺りは心得たものだ。
 その帰り道に何となくふらっと「ダイソー」に立ち寄った。
 ついていない時はこんなものなのです。
 「泣きっ面にハチ」とはよく言ったものだ。
 とにかく、このような事態に陥ったのはもちろん生まれて初めて、これまた「驚き桃の木山椒の木」であった。
 さほど必要でもない乾電池や氷砂糖やお摘みのピーナツなどを籠に入れレジにて支払いを済ませた。
 云われるままに八百円何がしを払って家に帰って見ると意外なものが三点袋の中から出てきたではないか。
 『パパッとふりふりわさび』ふりかけが三袋も出てきたのだ。
 こればかりは、わたしは注文した覚えはないし況や籠の中に入れるはずがない。
 有り得ぬ不可解な現象に早速クレームの電話を入れた。
 身に覚えのない商品をわたしの同意なしに売り付けられ代金を支払わされた。
 天下の「ダイソー」さんには有るまじき不見識極まりない商法ではないかと啖呵を切った。
 苦情処理担当の係官は「当店には落度がない」との一点張り逆に「わたしにこそ落ち度があるはず」と強気の弁には「先刻30分前の出来事」とも重なって年甲斐もなくわたしは受話器に向かって一喝してしまったのでした。
 『絶対に納得いきかねる』
『返品に応ずるのか、応じない』のかと詰め寄った。
 これには、先ほどの係官のお方も態度を軟化させられて『御存知の通り当店の通路は狭くなっている。』
『取り分け食料品売り場は特に顕著で予期せぬように陳列棚のものが通り掛かりの籠の中に入ってしまったに違いないと弁明為される』
『商品の返品には必ずや応じるのでレシート持参の上来店ください』と先ほどとは打って変わる遜った丁重なる対応に接したのでした。
家内も「大人気ないので返品はよしなさい」という。
お茶漬けの材料に丁度いいという。
直ぐに電話を入れクレームのいきさつにお詫びを申して、併せてレジの方にも不快な想いをさせ申し訳なかったと許しを乞うた。
ぴりっとワサビが効いて此のお茶漬けは実に美味いではないか。