老いぼれの独り言

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彼岸明けの24日、気の赴くまま自転車で野田山に向かいそこら辺りを散策した。
 とてもいい日和ではあったが墓参の人影はなくキジかヤマドリらしき野鳥が地表を羽ばたくようにして物陰へと消えていった。
 帰り際には、イタチかテンの類いと思しき小動物がもの珍しそうに近付いてきたが興味なさそうに遠ざかって行ってしまった。
 柔らかい日差しが降り注ぐ原野の光景が静かな静かな佇まいの中にそっと息づいて居た。
 所在不明のコツガメが一基露わに顔を出していたので自ずと合掌の仕種を取っていた。
 生前には斯くなる宿命を帯びるとは露知らず、その人物をおもんぱかれば虚しさにはかなさが重なり世の無情にじいーんと胸が痛むのです。
 金太郎に清三郎とそれに近吾三代のご先祖に御挨拶を交わし、片手落ちとは承知の上ではあったが、わが本家に鉄二家と中川家のそれはすべて割愛致した。
 日を改めて参上いたすことを約してその場を立ち去った。