老いぼれの独り言

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今日の陶芸教室はおお先生のレクチャーの日であった。
 二年生や三年生の教室生たちが大挙して参集していた。
 みなお一人お一人が一角の陶芸芸術家のように覗えた。
 みな夫々が各々方自信の作品を持ち寄っての品評会らしい。
 今年参入の1年生も同席が許されたわけだ。
 おお先生はその作品の一点一点について講評なされ合間に作者の意図や思惑を挟みながら先生と生徒との問答が展開される。
 難解な専門用語も繰り出され何時の間にか深みのある芸術談義に発展していくのです。
 時にはわれら新参者にも感想や意見など求められ緊張した雰囲気の中で盛り上がりを見せていたのです。
 
 いびつな形の花瓶が紹介された。
 花瓶のところ処に所構わず得体知れぬ棘状の突起物が埋め込んである。
 先生はこの作品の見所を指摘なされながら当の作り手の意向を尋ねれば、此れはニンニクの球根が芽吹いた事にヒントを得て躍動感とか生命力の概念を此の花瓶の中にに閉じ込めたかったのだと作者はいう。
 なるほどそう云えば間違いなくニンニクのように窺がえる。
 実に奇抜で独創的なものに見えてきた。
 物事の既成観念とか固定観念を度外視した物の見方考え方が如何に大事かがよく理解できた。
 奇想天外なる発想力が全ての根源にあって陶芸藝術がそこに成り立つことが解かった。
 自由奔放に独創的ひらめきを縦横無尽にに発揮すればそれでよい。
 ハチャメチャな作品の中に次第に何時の間にか誰の目にも適えられるような客観的な美しさが宿り始めればしめたものだ。
 わたしは先日の講座で陶芸をばこのように学び理解したのです。