老いぼれの独り言

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                           無断掲載
 
 
袴田巌さんがWBCから贈られた「名誉チャンピオンベルト」を後楽園ホールのリング上でフアンたちに披露したというニュースを新聞の片隅でみた。
それに引き換え、浅田真央ちゃんは一面記事として笑顔を振りまきながら「来季はお休みしてじっくり考える一か年にしたい」とのフアンへのご挨拶でありました。
観る人捉える人の夫々の立場でニュースバリューは異なることでありまよう。
死刑囚として連日連夜「死」と隣り合わせの獄中生活で精気を完全に失い生けるしかばね同然の無表情の氏が今や不死鳥のように立派に甦り遂には表情豊かなファイテングポーズまでみせてくれるようになった。
もしや(やま)しき後ろめたい何かがあったならばあの屈託ない顔立ちはあり得ない。
況してや、冤罪確定はおろか司法の再審請求に対し地検は即時抗告する非常時の中
余程の確信と余裕がなければあの表情は作り得ない。
 わたしは決してボクシングフアンではないが袴田巌さんに祝福の拍手を贈りたい。
 取り分け、氏が挨拶で口にした『わたしは権力に打ち勝ち自由を手にした』此の明言はいずれ名言と相成り決して忘れ去られることはないであろう。
 真央ちゃんの笑顔には敵わぬが、せめてもう少し新聞テレビのメデアは奇跡のボクサーを厚遇して然るべしとわたしは思った。
 
 それに引き換え、権力にへつらいおべんちゃらを捲くし立ておもねることしか知らない輩にはつくづく辟易するのです。
 卑近な例で恐縮いたす次第だが本日の新聞紙面でのテレビ案内版で集団的自衛権問題の自公与党協議を話題として提供しているのは朝日テレビとフジテレビ系列の民放のみでNHKはわたしが見る限り一切触れられてはいないのです。
 此処最近の、NHKの体質を如実に現わす驚くべき現象ではないでしょうか。
 公共放送の中立性とは
 われわれの知る権利とは
 視聴料受信料とは一体何なのでしょうか。