18日の日曜日に金沢ニューグランドホテルで郷土史家横山方子氏の講演を拝聴してきた。
わたしは茶人ではないし茶道を嗜んだことも無い。
造園とか作庭とはこれまた無縁なる存在である。
なるほど、並み居る聴衆の方々は和服で正装されし貴婦人方と如何にも威厳正しき好紳士方ばかりであった。
薄汚れた菜っ葉服の風采上がらぬものは少々肩身が狭く場違いお門違いに映った。
何故以って斯くなる高貴な会場に顔を突っ込んだのかと申せば、実は私の母方遠縁に当る金太郎・清三郎の墓地に通ずる通り道に面して此の「小堀遠州一族の墓群」が林立いたすのです。
つい好奇心がつのり物珍しげに本日拝聴に及んだ次第なのです
遠州から見て「孫兵衛」は甥御になる。
幾度となく此の城下は大火に見舞われ焼失したという。
その都度、城郭の補修改築等にこの「孫兵衛」「新十郎」たちが作事奉行として貢献したのだと横山氏は微に入り細にわたり古文書文献を紐解きながら解説なさっていた。
当然ながら、あの玉泉院の作庭にも小堀遠州の息が掛かった多くの人物が関わっている逸話を得々と話されたのでした。
郷土史に疎いわたしには難解すぎる嫌いは多分にあり時代背景に関わるお話しにも梃子摺る場面が多々ありました。
でも、聞き漏らすまいと一心不乱に耳を傾けました。
正味60分間の講義時間があっと言う間でありました。
いい勉強になりました。
充実した貴重な一時でした。
感謝申したい。
外はカラッとした絶好の五月晴れでした。
チャリンコにて自宅まで快走した。