老いぼれの独り言

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横浜の中学生が原爆語り部に「死に損ないの糞じじい」呼ばわりした。
この背景には何があるのでしょうか。
時代の経過と共に「原爆を知らない子供たち」がどんどん増えて戦争への風化が著しいこともありましょう。
また、何かにつけ音知れず世の中が右傾化の波に晒され始めた予感がする。
左寄り反戦思想を悪とは決めつけないにしても何となく肩身の狭い思いに追い遣られている嫌いを肌で感ずるのです。
暴言を吐いた中学生諸君たちが極右思想に染まった好戦主義者とは決して思わないにしても何となく不気味だ。
さらには、弱い者いじめの風潮の一端が白昼堂々と露呈してしまった。
ホームレスが襲撃され一命を落とす痛ましい出来事とはその延長線上にありはしまいか。
おのれが何者かに虐げられたのでおのれより力の弱い者に矛先を向けてうっ憤を晴らし腹いせに卑劣な行為に及んでしまう。
誰しもよくあることかも知れない。
普通なら自己抑制のブレーキがかかり事無きを得るのだが世情が余りにも格差社会に慣れっこになり又それに目を瞑り無頓着になった時に突然何かの拍子に琴線に触れてブレーキ自体が粉々に吹き飛んでしまう。
危なかしい世の中に私たちは生きていることになる。
考えて見れば誰彼の見境なしに被害者にも加害者にすらなり得るのではなかろうか。
新幹線が通り五輪の花火が打ち上がりアベノミクスでみなどんちゃん騒ぎするのは大いに結構なことに違いないが横浜の中学生たちは『“そんなことでよいのか”』と大人社会へある種の警鐘を打ち鳴らしたつもりなのかも知れない。
彼らの本心を知りたい。
みなさん、そうはおもいませんか。