老いのひとこと

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弓を引くことを断念いたさねばならんほど足腰を傷め付けてしまったのだが、さすがに後ろ髪を引かれる思いがして本日は久方振りに弓道土曜講座を受講してきた。
棄て難き愛着心が募り居ても立って居れない気持ちに押され思い切りよく兼六園道場へ駆けつけました。
高校生らに混り弓道理論『破邪顕正』に耳を傾けたのでした。
まさに、現下の我が身自身に撥ね返る『非心を切る』心境が此の『破邪顕正』に乗り移ったに等しいことになる。
常によこしまであらざるモノが次から次へと付きまとい安住の地にはなかなか到達しかねるのだが、それらを跳ね除け乗り越えながら行を積む事の大切さを今更のように教わったのでした。
外に出て至近距離より的を射た。
不思議なもので長らくブランクがあったにも関わらずその手順だけは身に付いていたのには驚いたし何より安堵した。
弓は決して単なるお遊びではない。
中らなくてよいからおのれのよこしまであらざる弱いこころを射抜かねばならないと偉そうなことを思ったりいたすのです。
老いぼれながらネジを巻き直し、また巻藁の前に立つことにしようと決意いたしました。
しかし、坐するも容易ならずして猶のこと立つるは未だ至難の技と云えるのです。
道は険しいのです。