老いのひとこと

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県立大学の「響緑祭」なる学園祭を見に行きました。
農学系の単科大学なので決して派手さはないがこじんまりと纏まり切った真面目さと誠実さがしっかと根付いた学園であります。
孫からの招待のお声も掛かったことだし又絶好の好天も手伝ってこの週末には家内と共に出向いたのでした。
しかし、よくよく考えてみれば年寄りが好んで参集するような場所ではないのかも知れません。
若者たちで混雑する中に紛れ込んで少々場違いであることに気付いたのです。
そんな中にあって比較的にお年を召した方々がたむろする一角がある。
なるほど、其処はお目当ての野菜即売所の開門を待つ長蛇の列そのものだったのです。
此処はさすがに中年女性が主力でみな虎視眈々と狙っているようだ。
家内の見立てによればスーパーとお値段は全然変わらないという。
にも拘らず皆さん殺気立って押し合い圧し合い丸でイモの子を洗うがようにせめぎ合うのです。
イモの子があるのかと探したが見当たらなかった。
結局、大根とキャベツとねぎに人参、珍しかったので西洋ナシも買いました。
地産地消と云いながらも段ボール箱をよく見れば
長野、愛知、高知などなどのモノが沢山あって学生さんも結構ちゃっかりしているなあと感心もした。
 中庭の方からけたたましいロックのリズムが地響きを立てて伝わってくる。
 マイクを握る子が喚くように叫ぶように何か盛んにがなしたてながら唱っている。
 エレキギターとドラムの轟音がマイクの歌声と競い合う。
 ステージ狭しと彼らは青春を爆発させている。
 若者のエネルギーを最大限に発散している。
 そのステージの前に陣取る熱狂的フアンが支援のエールを贈る。
 手拍子打って小躍りしながらショーを盛り上げる。
 彼らも奏者と一緒になって演舞を盛り上げている。
 「県大」の心意気を謳歌している。
 
 しかし、此の広大なキャンパスの何処の壁面にも
辺野古」も「秘密保護」も「集団的自衛」も「憲法」のケの字も「アジびら」は1枚も見付けることができませんでした。
 日本の国が大きく変わったことを知った。
 時代の流れを知らされました。
 ただし、あの大音量のロックのリズムは或いはひょっとして「アジ演説」を代弁していたのかも知れないぞとわたしは思ったりもした。
 
 やり場のない思いをロックのリズムに託したのかも知れません。