老いのひとこと

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今日もいいお天気です。
何時になく昼食後に何時もの峠越えコースに漕ぎ出しました。
その事がある意味ラッキーを呼んだのです。
鶴寿園から体育館へ抜ける坂道を渾身の力を絞ってペタルを踏み込む其の眼の先に大きな立看板が飛び込んで来たのです。
「来演お待ちしますー御供田幸子ショー」とある。
後学のために拝見するのも悪くはなかろうと転がり込んでしまいました。
金沢弁丸出しで田舎風のばあさんがお二人で漫談をなさっていられる。
大広間の聴衆から爆笑がこぼれる、途切れることなく次から次へと大爆笑が渦を巻く。
吉本新喜劇の下手な芸人さんより遙かにおもろい、上手くてじょうずではないか。
本職はだしの腕前には舌を巻いた。
いや、此の御供田さんは劇団・花幸会を主宰される座長さんならば立派なプロで居られることになる。
道理で上手いはずです。
現にご自身の口から芸歴35年でもう直ぐ公演数が3500回を数えると老婆とはとても思えぬ赫灼たる歯切れの好い口調で話されていた。
此の方たちの物凄い声量からは人並み以上の精進の跡がよく分かる。
芸道に命を懸けていられることがわたしにも伝わって来た。
取り留めもないお話しの遣り取りではあるがよく聞けば見事に筋が通っていて理路整然としているのです。
こりゃ大したものです。
老人ホームや各種施設へのボランテア奉仕に徹していられることも実にご立派ではありませんか。
感心しました、頭が下がりました。
そして、最後の締めには真宗王国の信心深きお年寄りたちへ御仏への誘いを上手に巧く導かれていたのです。                      合掌