老いのひとこと

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先日、BSフジのプライムニュースを見た。


 最悪の結末に至った此の人質事件を総括し問題点を洗い出すことが番組の主旨であったらしい。


 安倍総理と終始行動を共と為された世耕官房副長官はこの間の対応の在り方を詳細にしかも克明に解説なされ正当性を全面に押し出された。


其処には些かの瑕疵もなかったのだと胸を張られた。


何分相手が相手なので今後の事例も鑑みて機微に関わることは口には出せないと発言を忌避なされる場面も確かに在りました。


それにしても視聴するものにすれば成程ご立派な対応であったと単純に首肯く訳にはいかなかったのです。


何故ならば、お二人の同胞の首が斬り落とされてしまったのです。


対応なされた世耕代議士一人だけの言明で納得できる問題では決してない。


ところが、もう一人のコメンテーターの元外交官は概ね此の間の官邸サイトの対応には特段口を挟む余地はなかったのだと安倍さん外交を追認され肯定なされたのです。


此の時点で最早此の番組は成立しなくなりました。


白けてしまったのです。


反町さんが核心をつく質問をその方に投げ懸ければ頭脳明晰な御方らしく事をはぐらかし言明を避けられてしまうのです。


お命救助にこそは至らなかったがテロとの対決を鮮明に貫き通し、其処には何らの落度もなく適切に処理されたことを殊更印象つけようとなされたのです。


司会者が頭を掻き掻き遠慮がちに両者の間に割り込む場面もあって何とも遣り切れなく苦笑させられました。


福山さんの参入が遅きに失した感は否めなかったのであります。