うらなりの記《123》

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第四章まとめ



㉚ わたしの家族に関わることは機が熟せば稿を改めて述べねばなりません。


現段階においては何故かしらその気力が整わない。


最後の総仕上げなのでじっくり構想を確かめねばなりません。


また、渡り歩いた勤務校遍歴の記録も編み直しの必要性を感じているのだがその余力が次第に衰え始めたようだ。


更に、唯一終生の友とした剣道への想いを書き留めた拙著は数少なき真の日本人に改めて評価される日までは取り敢えず押込みの片隅に淋しく温存させることと致しました。


顧みられる機会が訪れることなく終えれば共に荼毘に付し昇天させるに限る。


そして、その他のわたしに纏わる諸々の足跡の記録は一切合財わたし自身の我執を誇示した軽薄なるものに過ぎません。


弱小にして且つ矮小なるわたし自身を裏返にした屁理屈に過ぎないのです。


見え透いた空威張りに等しく単なる示威行為を弄ぶと皆から蔑まれても一向にわたしは構わない。