老いのひとこと

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手持ち無沙汰で暇を持て余している訳ではないのだが図らずもシルバー人材センターのことを思い付いた。


 何とか精神的にも肉体的にも余力を有する今の内にお役に立てるものなら何でもよい遣ってみようとふと思い付いた。


 実は此のわたくしは十数年むかしに此のセンターに会員登録を済ませ会員資格を五年ほど持っていたのです。


ところが何のことはない、その間只の一度たりともお仕事にあり付けなかった苦い経験の持ち主なのです。


余りにも馬鹿げているので年会費を払わなかったら自然に資格を失いました。


それを承知でまたまた再登録に身を乗り出したのだから我ながらよく解せないのです。


会場には凡そ三十人近いシルバーたちが参集され熱心に拝聴されている。


団塊の世代のみなさん方がシルバー人口にどんどん参入されるので裾野は広がる一方だという。


つまり、求人数より求職数が多くお仕事に在りつけないシルバーさんたちが事実年ごとに増えているのだという。


就労率は80%くらいで残りの20%の人たちは嘗ての此のわたくし同様1年間ずっとあぶれ放しになるのだとご説明されたのです。


それでもよければ年会費2500円を添えて会員登録を済ませてくださいとおっしゃるのです。


説明員の方は冗談交じりに念を押されました。


正直構えて電話を待っていてもダメですよ。


積極的にアタックするのがコツだという。


兼六園に花見に来たらシルバーセンターのオフイスに顔をだし手を振りながらにこやかな笑顔であなたは自分のお名前を上手にアピールしなさいと真面目におっしゃるのです。


なるほど名言なりと感心した。


世渡り上手の手ほどきをいただいたことになる。


何事も要領よくおのれの好感度を売り込まねばなりません。


この齢になって又しても好い社会勉強をさせていただきました。