老いのひとこと

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竹竿と竹簾の嫁ぎ先を確認いたすべく金石海岸へ赴いた。


 3月5日午後1時30分からの植樹イベントに参加いたすべく遠路馳せ参じてみたのです。


 金石小のグランドに隣接する一角にその植林地は確かに在ったのだが誰一人として人っ気まったくなし。


 小中学生が大挙して参加しイベントを盛り上げるのだと聞いていたのだが辺りは閑散とし寒風のなか小雪が舞う。


 から足で帰るわけにもいかぬので辺りをそぞろ歩けば見慣れた例の物体がにょきにょき現れたではないか。


 確かに、田之蔵運送店手製の竹簾に違いなし。


 知友に出会った感覚だ。


 荒涼とした砂地に生命を得たように凛として建っているではないか。


 竹の竿と共に一心同体でまるで地中に根を張っているようだ。


 未だか弱き苗木を見守る様に取り囲み擁護している。


 「保安林緊急改良事業」の立看板があった。


 お役人さん好みの用語に苦笑したのだが「防風林」とか「防砂林」と表記すればずっと判り易いのになあと思う。


 また、「金石・大野やすらぎの林-造成事業」「金石・大野ふれあいゴルフ広場―造成事業」の立看板も目に付いた。


 大型重機こそ稼働はしてなかったが日本海に面した海岸線一帯は軒並み公共事業オンパレードではないか。


 人目の付かぬ箇所での公共事業はデフレ脱却の美名のもと所構わず形振り構わず日本列島を震盪する。


 やすらぎの林で寛ぐ人もゴルフ広場に興ずる人も年金減額で疲弊してはいまいか。


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